<技術資料> LIXILのアルミ製品

機械的性質 : 軽量でしかも強度があるアルミ合金

アルミニウムは単体では充分な強度がないため、さまざまな他金属との合金として利用されます。アルミニウム合金はその比重が鋼に比べてはるかに小さいため、同程度の強度でも軽く作ることができます。LIXILではさまざまな種類のアルミニウム合金の中からその特性を最大限に活かせるように、用途に適した合金を使用しています。

(JISハンドブック非鉄2006より抜粋)

記号耐力(mm2引張強さ(N/m2伸び(%)備考
JIS H 4100 A6063S-T5 ※1 110以上 150以上 8以上 アルミ形材
JIS H 4100 A6063S-T6 ※2 170以上 205以上

※1 試験片の厚さ12mm以下
※2     〃    3mm以下

アルミの表面仕上げ : 耐食性・耐久性を高める皮膜処理

通常、アルミニウムは活性な金属なので空気中では薄い酸化アルミニウムの皮膜を形成します。この皮膜を人工的に厚くて強固なものとする電気的表面処理が陽極酸化皮膜処理です。皮膜は一度形成されればそれ以上変化しない性質があり、一般にアルミが腐食しにくいと言われるのは、この安定した皮膜のおかげです。酸化皮膜は電解液の中にアルミニウム製品を入れ、弱い電気を流して形成されます。皮膜の表面にはたくさんの小さな穴が空いており、再度金属塩を含む電解液中で電解すると穴の中に金属酸化物が析出し特有の色調を得ることができます。

alumi_img01.jpg

●陽極酸化塗装複合皮膜 性能表(JIS H 8602)

LIXILのアルミ形材の陽極酸化塗装複合皮膜の性能は、下記規格に適合しております。

(JIS H 8602 2010より抜粋)

項 目  性能
種 類 A1 A2
陽極酸化皮膜の厚さ(平均皮膜厚さ)µm 5以上、かつ、各測定点皮膜厚さが、すべて平均皮膜厚さの
80%以上でなくてはならない。
キャス耐食性試験 試験時間 h 120
レイティングナンバー(R.N) 9.5以上
塗膜の
付着性
碁盤試験 25/25
沸騰水
碁盤目試験
沸騰水試験 試験時間 h 5
外 観 塗膜にしわ、割れ、ふくれ及び著しい変色が生じてはならない
沸騰水試験後の碁盤目試験 25/25
塗膜の耐溶剤性 試験前後の塗膜の鉛筆硬度低下は、JIS K5600-5-4の6.2に
規定する硬度スケールで1単位以下でなければならない
耐アルカリ性 試験時間 h 24
レイティングナンバー(R.N) 9.5以上
複合
耐候性
紫外線蛍光ランプ式
促進耐候性試験
試験時間 h 240
キャス試験 試験時間 h 120
レイティングナンバー(R.N) 9以上
促進
耐候性
サンシャインカーボン
アーク灯式促進耐候性試験
試験時間 h 3000 1500
外 観 著しい変退色及び著しいチョーキングが生じてはならない
光沢保持率 75%以上

※マイルドブラック、オータムブラウン、シャイングレー、ナチュラルシルバー

●皮膜の種類

(JIS H 86022010より抜粋)

種類 主な用途例
A1 過酷な環境で、かつ、紫外線露光量の多い地域の屋外
A2 過酷な環境の屋外
大気ばく露試験 : 厳しい塩害地域で耐食性を実証

塩素イオン濃度の高い塩害地区において、ボルトとの異種金属接触腐食を調査するため、アルミニウム合金と無処理の鋼製、ステンレス製ボルトとの大気ばく露試験を実施。試験場は海抜2m、波打ち際からの直線距離10m、高温多湿で海塩粒子供給量の多い、国内でも最も厳しい海浜腐食環境である沖縄嘉弥真島です。
写真のように5年間の大気ばく露試験結果でもアルミニウム合金材は表面上の点食があるものの、強度的低下はありません。

●大気ばく露試験

alumi_img02.jpg

写真
異種金属接触腐食の大気ばく露試験結果
(A6063S-T5 陽極酸化塗装複合皮膜材に取付)
〈出典:「アルミニウム土木製品 耐食性の追跡調査2006」社団法人 日本アルミニウム協会〉

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